そして順番にレースは進んでいき、ついに私の出番になった。
もう何度もこのスタートラインからコースを見てきたはずなのに、やはり体育祭本番という感じで、全然緊張感が違った。
パン!!
空砲が鳴り、私達は一斉に走り出した。
まずはマットの上で前転。
そしてネットに差し掛かったところまでは5人横一線だったと思う。
けど、ネットをくぐる辺りから、5人の順番に変動が出てきた。
緊張して、ネットが上手くくぐれない。
あれだけ『前を見ろ』と言われたけど、必死になり過ぎてそんなことも忘れていた。
やっとのことでネットをくぐり終えた時、私の順位はすでに5位。
他の4人はハードルを越えたりくぐったりしていた。
…やばい!!
もう他の人、あんなに進んでる!!
自分の位置を知ってしまい、余計に焦った私は、ハードルも跳ぶというよりまたぐという感じ。
その後ハードルを下からくぐり、平均台までやってきた。
息はすでに切れ切れで、足もフラフラしてる。
けど私は焦っていたから、『落ち着いてから』というアドバイスをもらっていたのに、そのまま平均台に駆け上がってしまった。
「…あっ」
足がグラっとふらついて、平均台から落ちてしまった。
平均台から落ちた場合、また平均台の最初の位置に戻ってやり直さなければならない。
私は慌てて最初の位置に戻り、もう一度平均台に上った。

