ドアの隙間から見えるモノ、ハッキリとは解らないが黒板消しだろうか?
それが反対側の壁に固定され何か紐のようなものに繋がれている。
「…おはようございま……キャ!?」
カノンがドアを完全に開けた瞬間、バチンという音と共に貼り付けてあった黒板消しが勢いよく飛んできた。
白い煙のように広がる粉に教室内からは笑い声が響く
「引っかかった…って事はフライヤ先生じゃなかったか。
ダイジョウブデスカ、センセー?」
まだあどけなさの残るその声は生徒以外の何者でもない。
声の主以外の生徒も今起こった事に対しとやかく言う気は無いようだ。
中には一緒になって笑っている奴もいる
「……。」
煙も収まり、頭に当たったのか震えて蹲るカノンを一瞬見ると、カミヤは何も言わず傍に落ちていた黒板消しを拾った
そしてジッと教室内を見まわす、自分が思っていたより広めの教室にいるのは十人以下…その全てが蹲る教師より自分を見ている。
「…ちなみにあれ作ったのは誰だ?」

