「まぁここ私服も大丈夫だから何とかいけるでしょ、急ぐぞ。」
「お、おう。」
なんとか着替えを済ますといつの間にか担任のフライヤは外へ出ていた。
「終わったか?後3分で遅刻だから急ぎな。」
「「はい!」」
連れてってくれるのかと思いきや、仕事のついでだったらしくフライヤはそのままどこかへ消えてしまった。
片方はフード、片方はジーパンにカッターシャツ(ラックから借りた)を着て走り出す。
「なんか昨日から走ってばっかだな俺ら…」
「ま、あんたは特待生なんだからサボってもいいんだけどね。」
「初日でそういうわけにもいかんだろ……。」
走りながら、思い出したようにカミヤはラックに尋ねる。
「そういやあの先生に羽見られてたけど良かったのか?」
「あぁ…大丈夫、あの人は元々知ってるから。」
「?」
何か引っかかる言い方だったのだが立ち止まって詳しく聞く時間は無い。
どういにかこうにか全力疾走したおかげでなんとかベルが鳴る前に教室前に辿り着くのだった。
「じゃあ俺は自分のクラスに行くから…また後でな。」

