「はぁ~…まぁもう作っちまったしいいや、料理好きだし。」
「何も殴る事無いじゃんか……あ、旨い。」
「そうか?良かった。」
その一言で機嫌が戻ったようだ。
ランクも違い、しかも異種族の二人と一匹が同じテーブルで楽しそうに料理を囲んで食べる光景はこの学園からはとても不思議な光景に映るのだろう。
お互いにまだぎこちなさは残るものの、間にあった壁は出会った頃より確実に狭くなっていた。
「ところでさ…?」
お代りを持って来たカミヤがラックを見て質問する。
「ん?」
「特待生の特権って、他にもあるの?」
「あぁ…さっきのルームサービスみたいなのか?」
「そう、そんなやつ。
まぁそれ以前にまだ全部読んでないんだけどね、書類。」
「おい。」
「いいじゃんか、説明される方が解りやすいんだし。」
あっけらかんに開き直るカミヤにラックは軽く溜め息をつくも、まぁいいかと説明を始めた。

