Ⅹ-story-クロスストーリー


二日目。

白衣を着た、どこかの研究員の男たちがここにやってきた。
途端、周りにいた奴隷達の眼の色が変わる。
少しでも自分に興味が湧くように、地べたに這いつくばって服従のポーズをとる男、体が丈夫な事をアピールする為必死にジャンプしたりする女、ここで売れ残ってしまえば明日には処分が始まる。
そうすれば自分の命なんて簡単に無くなる事を皆悟っていた。

俺は…動けない。
10日近く何も食べていない体は動きたくても動けず、背中に生えている罪人の証は人を拒絶する。
ここに行きつくまで代わる代わる嬲り者にされ、体力も無く、飢えでガリガリに痩せ細った体の異端者など誰が欲しがると言うのか。

案の定白衣の男たちは俺に眼もくれる事なく、アピールをしていた数人を買い取り出て行った。

残された人たちの眼にあったほんの少しの光は…もう無い。