意識が現実に戻る中、聞こえてきたのは人の足音と悲鳴、歓喜、競りの声
…ここは何処だ?
眼を開けて待っていたのは青空と鎖に繋がれた人間達。
獣人、人間、亜人…様々な人種が首輪をかけられ俯いている。
ここは…奴隷市場か。
布の扉を開けると太った男が付き人を何人も従えてやってきた。
『今日はこいつらか…さっさと始めろ』
そう言うと付き人たちは一斉に奴隷たちの体を調べ始める。
体つきはどうか、どの部門の奴隷にするか、グレードはどうするのか。
聞いてるだけではわからないが少なくともここにいる俺らは“値踏み”されているんだろう。
リーダー格の男が俺の前に立つと太った指を顎に当てながら気味の悪い笑みを浮かべる。
「光栄に思え、お前は俺が調べてやる。」

