Ⅹ-story-クロスストーリー


『本気で言っているのか…?』

60歳の夜、人間で言うと15歳くらいか。
俺は自分が心に決めた事を実行する為、両親に打ち明けた。

『“転身”に失敗すれば、待っているのは“堕天”だけだ。
そうすればお前はこの村から出ていかなくてはならないんだぞ?』

俺ら亜人にだけ可能な『転身』
文字通り同じ亜人の中でだけ別の種族に転生出来る事だけど今それをしようとする人は殆どいない。
最近気づいた事だが近代的な街ではその行為自体を知らない人も結構いた。

ただ俺の生まれた村は辺境の古い村で、まだそういう風習が残っていたから両親も村の人もそれがどういう行為なのか知っていた。

栄光か批難の眼か、究極の二者択一だという事を。