名前を呼ばれた事で一瞬移ったカミヤの目線、それを狙い澄ましたように掌からは光が放たれる。
爆音と共に上がった煙と衝撃波は教室の窓に亀裂を入れ…破壊した。
「アハハ♪避けなきゃダメじゃない…学園長に何を見込まれたのか知らないけど仮にも特待生なんでしょ?」
不意打ちしたことは一切詫びることなく、帽子で顔すらよくわからないのだがその少年は酷く興奮しているように見えた。
「それで終わり?返事がないね、終わりかぁ………楽しいな、何かを一方的に壊すのって。」
「おいレビィ…抜け駆けをするなよ」
飄々とした態度のままレビィと呼ばれている少年は振り向くと、そこには心配をする訳ではなく獲物を横取りされたかのような眼をした生徒が集まっていた。
「アレェ…僕に敵意を向けていいのかな?ここでヤり合いたいの?」
「!!?っ……キサ「いってー…」」
周りの空気をかき消すその声は土煙の向こうから聞こえた。
「あー…ようやく目が慣れた、咄嗟だったけど大した傷じゃなくてよかった。」
衝撃で割れた窓に煙が吸い込まれる中、クラスの視線は一人の男に集中していた。

