DesTroMentaL ParaSity ―デストロメンタル パラシティ―


「もしGUILTYが只の暗殺
者集団ならば、いくら一
人一人の戦闘力が高いと
はいえ、すぐにでも何ら
かの形で他権力に潰され
ていたことでしょうね」

「――――と言うと?」


こうしていくらか含みを
持たせるような話し振り
でも、少女は頬杖をつい
たまま顔色一つ変えるこ
となくその先を促した。


「“芸術復興協会”に聞
き覚えはありませんか?
今はGUILTY直轄ですが、
当時は貴女の実家も大変
重宝していた財団法人だ
ったと伺っております」

「……さあ?どうだか」

「そこを通じて、ウィル
ヘルム家は数多くの作品
や演目等を次々と世に送
り出していたはずです。
それが貴女の攫われた日
を境に、一族の名がどの
分野においても出てこな
くなります。“芸術界の
権威”とまで謳われる程
の一族が、ですよ?」


対する青年は、実家と縁
の深い財団を引き合いに
出しても白を切り通され
たため、戸惑いから段々
口をすぼめるものの視線
だけは向かいに座る少女
を真っ直ぐに射抜いた。

そのアンバランスさに触
発されたのか、少女は今
まさに餌を狩らんとする
猛獣の如く何とも愉快そ
うに目を細めていった。