二学期が始まり、ビトはインターナショナルスクールにも通うようになっていた。

僕は相変わらず部活に明け暮れる毎日。

たまにカオリさんから、ライブ情報のメールがくる。
普通の友達感覚で、気楽にやり取りできるから、なんか楽しかった。


今度野音のイベントとかに一緒に行こうと誘われて、ちょうど部活もなさそうな日だったから行くことになった。


野球だけじゃなくて、他にも楽しいことが増えて、なんかだか毎日充実してるな・・・


モモは、僕もビトも毎日忙しそうにしてるから、自分も部活やろうかなって言い出していた。



「モモは、最近もビトと毎日会ってるの?」

部活から帰ってきて、いつものようにうちでおやつを食べていた時に、モモに何気なく聞いてみた。



「最近は、たまに会えない時もあるよ・・・
学校もあるし、レッスンが意外と多いみたいだし、今度先輩のコンサートにも出るみたいなこといってたし・・・」

なんだかちょっと淋しそうだなって思った。



「夏休みに、ずっと一緒だったんだからいいじゃん。」

そうだけどさ・・・なんて、モモはぼんやりとしている。

今日も会えないのかな?
まあ近所に住んでんだから、会おうと思えばいつでも会えそうな気がするのになあ・・・



「レンは、最近背が伸びたんじゃない?」


急に話をぶった切るようにそう言われて、そういえばそうだなって思った。

この夏だけで、僕は3センチも背が伸びたんだ!
この調子で、来年までにあと10センチぐらい伸びてればいいなあ。

せめて、父さんよりは大きくなりたいよ。