徳山先生と彼女が学校内で、しかも資料室で一緒にいるところを目撃してしまった翌日。


とんでもないものを見てしまった私は、昨日のあの光景が頭から離れなくて気分が沈んでいた。


あの2人を目撃するまでは芦屋先生と話せて嬉しくて浮かれていたのに、180度真逆の展開になり困り果てていた。


誰にも話してはいけない、徳山先生の秘密。
生徒と付き合っていることなんて、誰にも言えなかった。


「秘密にしておいてくださいね」


いつも無表情でクールな徳山先生から念を押されたあの言葉。


菊ちゃんにも言ってはいけないのだ。


菊ちゃんとは街で徳山先生が恋人と一緒にいるところをたまたま見ているため、本当は話したいと思うけれど、そこは我慢だ。