芦屋先生が少し前を歩くようにして、私たちは歩いて来た廊下を引き返す。 また音がしないか耳をすましながら。 時々校舎の遠いところで、明るい笑い声が微かに聞こえる。 やはりまだ生徒は少し残っているらしい。 ホラー映画まがいのこんなじりじりした展開になるとは思っていなかったので、私の心はとてもひんやりしていた。 少し歩いたところで、さっきと同じカタン、という音がした。 私たちは足を止めて顔を見合わせた。 そして芦屋先生が1つの部屋に視線を送る。 その部屋は「資料室」だった。