「はい、すみませんでした。今すぐ帰ります」
私はペコペコと頭を下げて、玉木先生にも会釈してカバンを抱えると小走りで廊下を抜けた。
隠そうとすればするほどに分かりやすい態度をとってしまって、ほとほと自分が嫌になる。
薄暗い廊下でため息をつきながら携帯を開く。
部活に行く前に送った芦屋先生へのメールを読み直したあと、また別なメールを作成する。
『やっぱり先に帰ります。すみませんでした』
そのメールを、そのまま送信した。
芦屋先生は新学期からクラス担任も受け持っているし、昨年度と比べたら仕事量も増えているだろう。
私と話す時間なんて作れる余裕も無いはずだ。
すると、すぐに芦屋先生から返信メールが来て、びっくりして携帯を落としそうになった。
『もう少し待ってて』
何度もそのメールを読み直して、いいのかなと不安になる。
でも学校内で待っているのは良くないと思い、私はとりあえず学校の外にあるコンビニで時間を潰すことにした。



