今日は学校は午前中で終わる。
部活も休みなので、私と若菜は澪を誘った。
初日だから、3人でお昼ご飯でも食べて帰ろうと。
澪は迷ったような顔をしていたけれど、ほんわか笑う若菜に少し安心したのかうなずいてくれた。
「誘ってくれてありがとう」
「ううん。行こう」
若菜はチラッと噂好きの女子生徒たちを気にしながら、私と澪を促した。
「あの手の人たち、苦手だな〜」
廊下へ出てから、若菜がうんざりしたようにため息をついていた。
「分かる気がする……」
私も苦手だ。
ちょっと派手で、目立つことが好きで、人を平気で傷つけるようなことを言う。
そんな人たちがこれから1年も同じクラスだと思うと気が重かった。
「これから3人で頑張ろう!1人じゃないんだし!」
若菜がテンションを上げようと私と澪の肩をトン!と叩く。
「そうだね」
ようやく澪に笑顔が見えた瞬間だった。
その笑顔が見れて、私は心底ホッとした。
ずっと心配していたから。
クラスに馴染めないんじゃないかと。
でもその心配は笑顔が見れたから無くなった。



