翌日から始まった新学期。
始業式が体育館でおこなわれて、真新しい制服に身を包んだ1年生たちがキラキラした目で楽しそうに話している。
最高学年の3年生となった私は、身が引き締まる思いで始業式に参加していた。
3年生のクラス替えで、私と澪は同じクラスになった。
仲良しの菊ちゃんとは違うクラスになってしまって少し心細い気もしたけれど、部活で毎日会えるからいくらか気分はマシだった。
「菊江と離れて寂しいんだろ」
と、少し後ろの方から聞き慣れた声が聞こえる。
振り向くと真司がいて、ちょっと意地悪そうに笑っていた。
真司とは2年生に引き続いて同じクラスになった。
澪は朝から学校には来たけれど、体調が良くないと保健室へ直行してしまっていた。
新しい教室に入る前からクラス内では澪の話題で持ち切りだった。
徳山先生の彼女がこのクラスだ、と。
そういう他の生徒の噂する姿に耐えられなくて、保健室へ行ったのかもしれない。
少しでも彼女を支えてあげたいけれど、うまく出来るだろうか。
そんなことを考えていたら、式も終わりに近づいてきた頃に教頭先生によって、新任の若い先生たちの紹介と、それぞれ学年ごとにクラス担任が発表されていく。
芦屋先生は1年生のクラス担任になっていた。
3年生の美術の授業は、受け持たないのだろうか。
体育館内に響き渡る教頭先生の声を聞きながらそんなことを思っていた。



