しかし、不思議なことに徳山先生はとても意外そうな顔をしていた。
「てっきり付き合ってるのかと思ってた。昨日の夜、芦屋先生が君を車に乗せているのを見かけたから」
先生の言葉を聞いて、私はハッとして思わず徳山先生を見つめた。
昨日の姿を見られていた。
他の人に見られていたと分かった瞬間、なんだか罪悪感を感じてしまった。
そんな風に思われるなんて、芦屋先生に申し訳ない。
「たまたま帰る時に芦屋先生に会ったんです。それで、怪我をしてるから心配だからって……でも、それだけです」
私が芦屋先生の優しさに甘えたせいで、妙な疑いをかけさせてしまうのは本当に嫌だった。
必死な私の形相で思いが伝わったのか、徳山先生はそれ以上追求はしてこなかった。
ただ、私の気持ちはバレてしまったらしい。
「君が一方的に芦屋先生に想いを寄せてるということだね」
徳山先生は、先ほどもそうしたようにニヤリと微笑んだ。
その笑い方がなんだか怖かった。



