私は徳山先生についていくべきか迷った。
チラッと渡り廊下の方を見やる。
気のせいか、芦屋先生がこちらを見ているような気がした。
「吉澤さん?」
徳山先生に呼ばれて、私は慌てて「はい!」と返事をしてついていくことにした。
先生は私をある部屋の前に立たせた。
あの、澪と徳山先生がキスをしていた資料室の前だった。
「襲ったりしないから入って」
私が心の中で思っていることを読み当てるかのようにそう言った徳山先生は、私を促すように資料室へ入った。
まだ辺りは明るいので、この間とは印象の違う部屋に見えた。
メニュー