「どうして?付き合うなら若い子の方がいいじゃない?」
そんな彼女に、芦屋先生は苦笑いを返す。
「年は関係ないよ。そうじゃなくて、生徒だからそういう恋愛の対象にはならないってこと」
「先生、カタブツ!」
ブーブー文句を言っている女子生徒は、とても素直に感情を表していた。
少し芦屋先生に好意があったのだろう。
でも、先生はハッキリ言っていた。
「生徒だから恋愛の対象にはならない」
普通に考えれば当たり前のことだ。
先生と生徒が恋愛してはいけないのはむしろ常識。
昨日、私を車で家まで送ってくれたのだって、私が生徒だから。
それだけ。
ただそれだけ。



