ツルが教室に入ってきた。


「はぁ〜い。皆さん席について〜」


ゆるーい喋りでツルが言った。


みんなそれぞれが好きな席に着いた。


「ん?男女ぐちゃぐちゃやなぁ〜。あいうえお順に座れ〜」


「まず相川…」


っと出席を取りながら皆を席に誘導していった。


「そこ芹沢!んでその横が鈴村な!」


私とコウタの隣になった。


『よかったぁ〜隣コウタなら数学教えてもらえるね(・∀・)』


「あ〜あ隣がナツだと利点がないな…」


コウタが黒板の方を見ながら言った。


『もぅ(`ε´ )いいよ!教えてくんなくても』


私はちょっと顔膨らませて前を見た。


皆が席に着いた。


「さて、まずはクラス委員を男女1名づつ選ぶか…」


ツルがそぅ言うと皆一斉にツルから目をそらした。


「志願するもんはいないのか?」


ツルが皆を見渡したが皆は下を向く。


「じゃ〜先生が好きな人を選ぶかな…」


皆の空気が張り詰めた…


皆、願うは一つ!!


名前呼ぶんじゃねー!!


「よしっ!芹沢!!お前で決定な!!」


皆が一斉にコウタの方を見て拍手した。


「やったじゃんコウタ!」


「お前しかいねーよ」


「頑張れよ!」


っと無責任な皆の言葉はコウタには届いてなかった。


何故なら寝てたから…(´ω`)


(あ〜あ馬鹿だなぁ〜。こんな時に寝てるからだよ…)


私は呆れて起こす気も出なかった…


「こらー起きろ!芹沢!」


ツルがコウタのところで来て頭を出席簿で叩いた。


「うがっ」


コウタが寝ぼけた顔で起きた。


辺りを見渡して黒板にクラス委員"芹沢コウタ"と書いてあるのを見て


「じゃーもう一人はコイツね。」


っと私を指さしてまた眠りについた…