朝がきた


高校2年になった私、鈴村ナツ


鏡の前で前髪のチェック


私にとっては長い長い春休みも終わり


待ちに待った学校!!


久しぶりに大好きな先輩が見れる!!


そぅ思うだけでにやけてしまう。


洗面台でにやけてる私を見た弟のヒロが



「マジ、キモイし…」


っとわざと聞こえる声で言うし…


『あん!聞こえてるんですけど!!』


「ねーちゃん眉間にシワやばいぜ」


『えっ!!』


慌てて鏡を見る私…


スマイル…スマイルだ…


「あんた達〜新学期早々遅刻するわよ〜!!」


っと隣の家にまで聞こえるぐらい大きな声でお母さんが言う。



『ちょっと!お母さん!あんまり大きな声出さないでよ〜!隣に聞こえるじゃん』


制服のブレザーを着ながら台所へ行く私。


「あら!ナツが大きな声出されないよーに早く行動すればいいんじゃなぁい?」


(くっ!言い返せない)


「ほらほら!もぅ8時回るわよ!バスきちゃうわよ!!」


『うわぁ!本当だ!!行ってきます!!』


「ご飯は?」


『いらない!!バス乗れなくなっちゃうし』


慌てて玄関に走った!!


扉を開けたら目の前に隣に住んでる幼なじみの芹沢コウタが居た。


あくびをしながら右手を軽く挙げた。