「水嶋先輩…?」

「明かりが点いてたから来てみた。何やってんだ?」

「何でもありません。もう帰ろうと思ってたところです」

私は立ち上がり、水嶋先輩の顔を真っ直ぐに見て言った。
と言っても、身長差があり過ぎて、下から見上げる形になるけど。

とにかく、ノートを早く返してもらいたかった。もしメモを見られたら、何を言われるか分かったものじゃない。

意地の悪い水嶋先輩だけに、きっとバカにされるだろう。