意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜

水嶋先輩は、おでこが床に着くくらいに深々と、頭を下げた。

「何言ってるんだ。おまえにはプライドがないのか?」

「妹さんと付き合えるなら、俺はプライドでも何でも捨てます」

「そんなに恵が好きか?」

「好きです。恵さんは、俺が初めて好きになった女性です」

「恵を大事にするか?」

「します」

「悲しませたり、泣かせたりしないか?」

「しません」

「もし恵に悲しい思いをさせたら、俺がただじゃ置かないぞ」

「覚悟してます」

「分かった」

『え?』

水嶋先輩と私は同時に驚きの声を上げた。

お兄ちゃんは今、『分かった』って言ったよね?