意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜

「メグ、泣くな」

お兄ちゃんの声がして顔を上げると、勝ち誇ったようなお兄ちゃんと、肩をがっくり落とした水嶋先輩がそこにいた。

「メグには悪いが、勝負の世界は過酷なものなんだ。水嶋達もよく頑張ったけどな。勝者がいれば敗者もいる、という事だ」

「うるさい! お兄ちゃんなんか、大嫌い!」

悔しくて、また涙が溢れた。

「ま、所詮おまえ達は縁がなかったと思って諦める事だ。じゃあな」


「待ってください、お義兄さん!」

水嶋先輩…?

「お義兄さん、言うな!」

「竹中さん、お願いです」

「なんだ? どうした?」

見ると水嶋先輩が床に手を付き、頭を下げていた。いわゆる、土下座だ。

「負けましたけど、妹さんとの交際を許してください。この通りです」