意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜

でも、奇跡は起きなかった。

水嶋先輩と裕樹先輩は十分に頑張ったんだけど、相手から完璧にマークされ、常に高いブロックが3枚飛ばれては、そうはスパイクを決められるはずもなく…

あっという間に最終セットは終わってしまった。
スコアは15−4。惨敗だ。

終わっちゃった…
せっかく水嶋先輩が、好きになってくれたのに…

涙が止めどなく頬を伝った。
そんな私を浅田先輩は優しく抱き寄せ、頭を撫でてくれた。

「可哀想に…。こうなる事は分かってたはずなのに、遼のバカ」

「でも、水嶋先輩は精一杯頑張ってくれました。付き合えなくなっても、私はずっと先輩を愛し続けます…」