意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜

そして、私の運命を左右するかもしれない土曜日がやって来た。

お兄ちゃんの西高がうちの高校に来て試合をする。

女子は部活があったけど、私は浅田先輩に事情を説明し、男子の見学をお願いしたら、呆気なく許可が下りた。

しかも、浅田先輩も見学すると言う。

「裕樹先輩の応援ですか?」

「違うわよ。あんな奴…」

「じゃあ、水嶋先輩ですか?」

「ううん。あなたのお兄さんを見たいのよ」

「え? お兄ちゃんですか?」

浅田先輩は『うん』と頷き、頬をポッと赤らめた。

切り替え早いなあ…



ピーッ

主審の笛が鳴り、私の運命を左右するかもしれない、5セットマッチの試合が今、始まった。