意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜

うわあ…。こんな素敵な男の人から見つめられたのは、初めてだ…

私は、自分の頬が熱くなるのが分かった。

「な〜んだ。大型新人が二人入ったって言うから見に来たら、一人はチビなんだな」

「え?」

全然眼中に無かったけど、もう一人の男子の先輩がつまらなそうにそう言った。

『チビ』はもちろん私の事だろう。
私はその先輩をキッと睨みつけた。

先輩にそういう態度は良くないのは分かってるけど、私が一番気にしてる身長の事をバカにされると、例え相手が先輩だろうと、我慢出来なかった。