この先、どんな未来が待っているのかは分からない。 でも私は……強く生きて行きたいと思う。 ただ守られるだけではない。 誰かを守り……共に生きて行く強さが欲しい。 そう……思った。 「私……もう逃げない」 そう呟き格子の嵌められた窓から空を見上げると、抜ける様な青空に燦々と輝く眩しい太陽が見える。 その眩しい太陽の光を浴びたままそっと目を閉じると、どこか遠くで……レンの優しい囁きが聞こえた様な気がした。