……ダメだ。 もう息が…… 加速度的に闇が迫りくるのを感じたまま、諦めた様に彼女の腕から手を離した。 煩く鳴り響いていた警報音も、いまではどこか遠くに聞こえている。 ……ちくしょう。 絶対恨んで出てきてやる。 ここで死んだら……俺のこの先の人生、どう責任を取ってくれる。