「……アイツは人間の屑だ。ねぇ、刑事さん。そうは思いませんか?」 そう言って彼はクスクスと笑い、目の前に座る俺を見つめた。 彼の人形の様に整った顔は見る者全てを惹きつける様な、そんな不思議なオーラを纏っている。 その妖しい瞳から逃れる様に視線を逸らすと、煙草を銜えてカチっとライターで火を点けた。 「どうして……柏木美智子も殺したんだ」 その問いに彼は少し表情を曇らせて沈黙を続ける。 その理由はもちろん俺だって聞かなくても分かっている。