……誰?

……誰かが泣いている。

そっと目を開くと、そこには男の子が蹲り……泣いていた。

……これは……夢?

靄の掛った様な視界はいつまでたっても晴れず、真っ白な空間と泣き続ける悲しい少年の姿が見えるだけだった。

彼の左の脇腹には……青い蝶のタトゥーが見える。