「……な……に?」 リビングの異様な光景に言葉を失う。 手から零れ落ちたカバンが、やけに大きな音を響かせてフローリングに落ちた。 鼻を衝く異臭と、まるでさっき見た夕暮れの空の様に赤く染まった部屋。 余りの光景に、ただ茫然と立ち尽くす事しか出来なかった。