まあね、と言って 二人でカフェ・オレを頼む。 私は異性と話すのが苦手で 黙りこんだ。 小泉くんも、メニューをただ見ている。 結局飲み物が来るまで 一度も口を開かなかったが、 飲み物を運んできた人が、 高校時代の私たちを覚えていた。 よくここの前を通って帰っていたから もしかしたら知らずに 顔を覚えられたのかもしれない。 その人のおかげで、 高校時代の話しでにわかに盛り上がれた。