やっと…


やっと会える。

やっと龍太郎に会える。








今まで、龍太郎に会うことを夢見た私、玲美にとうとう、この日がやってきました!!

なんと、私の好きな人は超人気アイドルグループ“平成跳”の一人!!

なんと今日は平成跳のコンサートの日なのですっ!!


はぁ…。

早く会いたいなぁ…。

龍太郎、今頃何してるんだろぅ…。

メイク中かなぁ!?

何か食べてるのかな?

それとも…お着替え中!?


ブハッ(←変態)

ヤバイ…。


想像してしまったっ!!

あの腹筋、生で見たいわぁ!!



Σこうしてる間に開演時間だぁ!

あたしは急いで自分の席へ向かう。

なんと、今日の席はHAPPYなのだ!

な…なんと…




一番前の席なのだぁ!!(>■<)

はぁ…もう、いっぱいファンサしてもらおうっ!!

特製うちわも作ってきたし(笑)

――――バッ

証明が落ちたと同時に平成跳のメンバーの声が会場内に一気に響きわたる。


『皆!元気かっ!?』
「「「イエーイ!」」」
『もっともっと!
元気ですか!?』
「「「イエーイ!!!!!!!」」」
『よっしゃ!
それじゃぁ、皆で俺達の名前呼ぼうぜ!

せーの!』

「「「平!成!跳!!!」」」


観客たちが『跳!!!』と叫んだその瞬間、バーンと音がして、平成跳のメンバーがステージから出てきた。


その瞬間、あたしの鼓動が高鳴った。