【霊務-9】
ボフン!
手に持っていた
本を消すと、
大男は
ゴホンと咳き込む。
「あ~~
そろそろ時間だ。
さあお前の選択を
聞かせてもらおうか」
あ…
本が……
唯一
分かりそうな
手がかりを
目の前で消されてしまい
里子はガックリとした。
自分の母も、
もう
この世界にはいない。
残念ながら、
ここで働く意味を
なくなってしまった
かのように見えたが…
「私。
働きます」
里子は迷わず
働く事を選択した。
やはり、
死んでしまった事により
1人残された父が
気になる事…
できたら、
側で見守ってあげたい。
そして……
せめて…
せめて生き返れる前に、
どうしても
母の謎の死について、
原因究明もしたかった。
もしかしたら
下手すると、
どっかの霊が
呪い殺した為に、
隠してるのではないか?
こんな世界があるんなら
考えられない事はない。
さっきの
挙動不審も
死因を隠そうと
してるっぽいのも、
そう推測すると
つじつまが合う。
その為にも
この世界で働き
証拠を掴む
決意を固めたのだ
ボフン!
手に持っていた
本を消すと、
大男は
ゴホンと咳き込む。
「あ~~
そろそろ時間だ。
さあお前の選択を
聞かせてもらおうか」
あ…
本が……
唯一
分かりそうな
手がかりを
目の前で消されてしまい
里子はガックリとした。
自分の母も、
もう
この世界にはいない。
残念ながら、
ここで働く意味を
なくなってしまった
かのように見えたが…
「私。
働きます」
里子は迷わず
働く事を選択した。
やはり、
死んでしまった事により
1人残された父が
気になる事…
できたら、
側で見守ってあげたい。
そして……
せめて…
せめて生き返れる前に、
どうしても
母の謎の死について、
原因究明もしたかった。
もしかしたら
下手すると、
どっかの霊が
呪い殺した為に、
隠してるのではないか?
こんな世界があるんなら
考えられない事はない。
さっきの
挙動不審も
死因を隠そうと
してるっぽいのも、
そう推測すると
つじつまが合う。
その為にも
この世界で働き
証拠を掴む
決意を固めたのだ



