霊務3

「頑張れ霊務-10」





完全にサキの姿が
消えた頃、

ようやく金縛りが
解けた。








「な…
なんだよ今の霊…」








レベルの高い霊を
初めて見るキサラは、

まきぞいで食らった
金縛りを解けた瞬間
オジサンに問いかけた。








オジサンは
行ってしまった
里子の方向を、
名残惜しそうな目で
見つめている。







「あれは、
私の知り合いでね…

学校を統括していた霊だ

まさか、
連れ去るとは…」








「連れ去られたら
取り返しゃあ
いいんだよ!

里子を取り戻しに
行くよ!」









キサラの力強い言葉に
オジサンも
勇気ふるいただせた。









「もちろんだ。

グズグズしてられない
すぐ後を追おう」









自分より
レベルが上の相手には
とことんへりくだる
ヘタレなオジサンだが、

珍しく意気込んでいる。









「誰がヘタレだ!」








ナレーションへの
突っ込みも忘れず、

2人は颯爽と
走り出した