「バンド娘-12」
凄い……!!
その圧倒的迫力に
里子はのっけから
見入ってしまった。
凄い…
凄い…
自分には
ただ、ただ、
それだけの感想しか
思い付かなかった。
とにかく凄い。
当然そう感じているのは
里子だけじゃない。
他の観客も
狂ったように騒いだり
撮影禁止なのに
写真を取ったりしている
えらい騒ぎだ。
すると隣で
初めてこのバンドを
見た人っぽい人が
友達と話している。
「スゲー迫力だな
このバンド。
でも何でボーカル
いねえんだ?
前出にポツンと
マイクスタンドあるし」
「なんだ
お前知らねえのか?
風車のボーカルは
半年前に
亡くなったんだよ。
だけどメンバーが
他のボーカルを
入れないんだ。
きっと亡くなった
前のボーカルを想って
そのままにしてるのさ」
その隣の人が言う通り
この話は事実であった。
それは
風車メンバー三人で
決めたこと。
今でも気持ちは
キサラが一緒に
歌ってるつもりで
演奏を行っている。
それを聞いた里子は
呆然とステージにいる
キサラを眺めた。
みんなに
気持ちを伝えるように
必死に歌う…
いや必死に叫ぶ
キサラの姿がある。
心から
アタシはここに居るよと
自分は
まだ歌えると
魂の呼び声が
会場全体に
こだまする。
そんな姿に
大盛り上がりを見せる
観客の中、
里子は1人
スッと一筋の涙を流した
凄い……!!
その圧倒的迫力に
里子はのっけから
見入ってしまった。
凄い…
凄い…
自分には
ただ、ただ、
それだけの感想しか
思い付かなかった。
とにかく凄い。
当然そう感じているのは
里子だけじゃない。
他の観客も
狂ったように騒いだり
撮影禁止なのに
写真を取ったりしている
えらい騒ぎだ。
すると隣で
初めてこのバンドを
見た人っぽい人が
友達と話している。
「スゲー迫力だな
このバンド。
でも何でボーカル
いねえんだ?
前出にポツンと
マイクスタンドあるし」
「なんだ
お前知らねえのか?
風車のボーカルは
半年前に
亡くなったんだよ。
だけどメンバーが
他のボーカルを
入れないんだ。
きっと亡くなった
前のボーカルを想って
そのままにしてるのさ」
その隣の人が言う通り
この話は事実であった。
それは
風車メンバー三人で
決めたこと。
今でも気持ちは
キサラが一緒に
歌ってるつもりで
演奏を行っている。
それを聞いた里子は
呆然とステージにいる
キサラを眺めた。
みんなに
気持ちを伝えるように
必死に歌う…
いや必死に叫ぶ
キサラの姿がある。
心から
アタシはここに居るよと
自分は
まだ歌えると
魂の呼び声が
会場全体に
こだまする。
そんな姿に
大盛り上がりを見せる
観客の中、
里子は1人
スッと一筋の涙を流した



