「バンド娘-1」





しばらく歩いたとこで
オジサンは話を振った。









「…里子君。

だいたい君の性格は
分かってきたよ…

きっと身内を
怖がらせるのも
躊躇うと思うから、
少し1人で
考えるといい」









そう行って、
里子の担当場所である
森方向に指を示した。









「ちょっと私は
用事があるから、
先に行っててくれ。

また近い内
迎えに行くから」








「あ、はい…!」









そのままオジサンは
あっという間に
去ってしまった。






相当忙しい身なの
だろうか?









とにかく、
仕方がないので
いつもの場所に
戻るとしよう。








自分の知り合いの内
誰を脅かすか
考えながら、

里子はゆっくり
歩き出した