霊務3

【霊務-5】





自分が死んだと
言われた里子は、
目を丸くしている。








普通の人なら
そんな事言われても
『は?馬鹿じゃない?』
となるが、

一概に否定できない
自分がいる。









私は…死んだ…?









一瞬ドキッと
したようだが、
胸を手を当てると
いつもした鼓動がしない










「君にはもう
心臓ってものがないよ。

認めたくない
だろうけど…」









そうオジサンは
声をかける。









え?え?
って事は何?


今話している
この人達も、
もう死んでるって事?









それを確認するにも、
里子は恐る恐る
聞いてみた。









「あの~…

と言うことは、
アナタ達も
死んでるんですか…?」










すると2人同時に
頷いて見せてきた。









それも見ても、
未だに信じられない。








自分が
病気で死んだなんて…









本当に……?


嘘だよね………?