霊務3

【悪魔とその片腕─44】







竜騎との決着の前。









地上でもその闘いは、
見守られていた。










あのボスでさえ
里子達を襲うわけでなく、
ただ2人の闘いを眺める。












しかし、

竜騎が優勢なのを分かって
特に手出しはしなかったが、

異様な雰囲気で
2人が能力を出し合った時、
ボスは大声を上げた。












「何をしている竜騎!!
そんな攻撃、真正面から
受けるな!!

身をかわしながら、
能力を使え!!」











そう叫ぶものの、
ボスの声は虚しく響く。











体は未だ傷つき、
援護も出来ない状態だ。










やめろ……




やめろ…………






ソイツだけは………










そんな最中、
火鳥が衝突し、
竜騎を貫く。











「あ…あ……」











消え散る竜騎を見て、

驚愕するボス。










「わ…私の……

け…計画が……」










高を括った。



一つに、
竜騎の能力なら
誰にも負けないと信じた。



二つに、
元仲間である火鳥が、
下らぬ正義感で
竜騎を消す事など、
ありえないと思った。












しかし、
2人の絆があるからこそ、
互いに全力を出し
決着に幕を下ろしたのだ