霊務3

【悪魔とその片腕─41】







あれは……











竜騎の特殊能力…!












あれに触れた霊の能力は、
全て無効果になる。











「…この能力は、
正確には半径2mの間に
能力解除空間を作れますが、

アナタのその『麟』の
操る炎を使い、
爆発的な推進力で
ぶつかれば…


もしかしたら、
この空間を突き破る事が
できるかもしれません」












ワザと、
突破口になるような事を
告げる竜騎。












その真意は…?













「アナタの能力を
真正面から受けます。

このままでは、
アナタに勝機は
ありませんから…」












それは、
どう解釈しても
『自分を倒してくれっ』

…と言ってるようにしか
聞こえない。












「どういう事だい…?
竜騎。

お前もボスの為に、
引けないんじゃないか?」












しかし、
彼にとっても
引く気はさらさらなかった。












「引く気は一切ありません。

ただ…
どちらが勝つか、
運命に託すだけです…

それが、
アナタにしてあげられる
最後の想いですから」












そこまでの覚悟。












受けない訳にはいかない