霊務3

【悪魔とその片腕─39】






「苦しかった。

誰もが脅え、

一緒に霊務をしたくとも、
受け入れる者は
いなかった。

だが…ある時…」












竜騎はボスの姿を、
鮮明に思い出す。











初めて会った日の事を…












「そう…
あの御方は、
この力なんて
恐れなかった。

四獣霊としてアナタ方
3人に会う前に、
あの御方に
声をかけられました」












「何だって…!?」












「あの御方は
この力を望んでいた。

『悪』だって事は
分かっていた。

だけど…」












その時のボスの笑みが
悪魔に満ちた
笑みだろうと、

竜騎にとっては
女神にも見えた。











それが彼にとっての、
『必要悪』だったのだ。












「その恩を返す為、
あの御方の側にいる。

他の白虎や玄武は
自分の力を見せ示す為
仲間に加わったけど、

あの御方に
忠義があるわけでは
なかった…」













それが……
この戦いに加わった経緯。












竜騎にとって、
あまりに悲しい過去の
精算でしかなった