霊務3

【悪魔とその片腕─38】






「……火鳥…

アナタには、
何故あの御方に
御使いしているか、
話しておきます…」












「………」













特に返事は無し。

それでも、
竜騎は続けて話す。













「自分達四獣霊。
言うなれば霊界の
はみ出し者とも言っていい。

この強大過ぎた力は
霊達から化け物と
忌み嫌われ、
追いやら続けてこられた」












「……え?」












火鳥には覚えがない。




そりゃ多少の事は分かるが、
皆『神』として
崇めてきたのだ。












そんな事をする輩なんて…












「…驚いてるようですね。

それはそう。

火鳥。

アナタだけは
その風来坊さから、
霊達の非難と言うものを
見てこなかったから」












「…どーゆう事だ?

そんな話…
聞いた事もない」











「だけど事実です。

表面上は「神」として
崇められてはいたが、
やはり心奥底では
脅えから来る崇拝でしか
なかった。

我々はそんなもの
望んでなかったのに…」












勝手に祭り上げ、
勝手に遠ざけられ、

『神は神のいる所!』と
霊界から
隔離されたような場所に、
見守ってくれるよう
崇められた。










その裏は、

『怖い…できるだけ
近くにくるな』

『あんな力見たことない…
恐ろしい』

『下手に逆らったら、
何されるか分からない…
神として崇めとこう…』

と蔑まれていた