霊務3

【悪魔とその片腕─33】







その会話を
隣で聞いているボスは、
戦いを止めるよう
指示を出した。












「グ……

朱雀なんかの挑発に
乗ることないよ竜騎。

お前は私の側にいればいい」












当然だ。


ヘタに戦わせて
竜騎の能力に支障をきたす
ような事があれば、

この計画自体
パアになってしまう。












一番大事な『駒』は
常に側に置きたいのだ。












すると竜騎は
ボスにも火鳥にも
返事をせず、

ただ身構えている
だけであった。













「竜騎………」













火鳥には分かる。




言葉なくとも、
覚悟は出来ているようだ。













「……へっ。

最後の四獣霊同士の
戦いだ…

さあ…行くぜ…」












火鳥は勢い良い飛び出し、
竜騎も空高く舞い上がった