霊務3

【悪魔とその片腕─20】






「あわわわ里子君!
行かないでくれ~~!」












そうは言っても、
憑依能力には抗えない。












しかし、
意志があるらしく
行き間際に振り向き、
顔をコクンと頷いて見せた。











そして、
そのままボスの近くまで
飛んでいく。












「なあ…今の…」












キサラがそう言うと、
他の人も
分かっているらしく、
相づちをした。











「ああ…
あの子…何か狙ってるね…」











あの目は、
希望の光を捨てた
目じゃない。











何か策が
あっての事だろう。












仕方ない…

ここは、
里子に任せるしかない!












全員は、
それに掛けるように
里子を見送った。











しかし…

憑依され、
体は動けないのは
変わらないハズだ。











そんな状態で、
一体どうする気か…?