霊務3

【悪魔とその片腕─10】







それを考え、
サキは早速攻撃を
開始しようとする。











「アンタ……

よくベラベラと
自分の弱点を喋るね…

それが運の尽きになるよ」












「フハハ…

弱点?

私が何故これ程、
自分の能力を
喋ったと思う?

それは…

こうするからだ」











ボスが指令を送ると、
里子はピクンと体を
くねらせた。









そして、
ボスの目の前まで
フラ~っと行くと、

サキ達に向かい
手を大きく広げた。










まるで、
ボスを庇うような仕草。






これじゃあ
攻撃出来ない!











「どうだ?
一人だけでも十分
事足りる。

特にそのグループの中で
一番力がある者を
憑依すれば、
私が直接攻撃しなくとも
お前等を蹴散らす事が
出来るのだよ」












…ヤツは頭がいい。



すでにこの中で一番…


おそらく、
火鳥より力を付けた
里子を味方に
引き寄せるだけで、
こちらは手出し出来ない上
里子は攻撃をしてくる。











一見弱点がありそうだが、
その単純な能力ゆえ
最強なのが実感した。












「大方、
警備霊の時も
お偉いさんを
記憶ごと憑依し、

霊達全体を
外に誘導させたのか…」












火鳥の読み通り、
ボスはその方法を施行。











何人か繰り返せば、
霊の流れ道が出来、
いつの間にか
外に追いやる事が
可能なのだ。











たちの悪い能力。


一体どうしたら…