霊務3

【悪魔とその片腕─9】






「な…何すんだい!
アンタは!!」










サキが火鳥に言うと、
代わりにボスが答えた。











「ハッハッハッ!
まだ分からんかね!

私が朱雀を操って、
炎を飛ばす指令を
出したのだよ。

操られている間は、
やろうと思えば記憶も
奪える。

本人は自分が攻撃したのも
覚えてないのだ」











そんな能力が…?











確かに、
里子が操られてた時は
本人は覚えていない様子。









火鳥の場合は
『避けろ』と叫んだので、
記憶を残したまま
操られていたのだろう。












この能力の厄介な所は
記憶さえ操ってしまえば、

仲間同士潰し合いが
できるところだ。












この能力を知らなければ、
どちらかが仲間を攻撃し
互いを裏切られたと
勘違いさせられる。








つまり、
同士討ちを起こすのが
得意とするという事だ。











「だから警備霊達も、
皆操られて外に出たのか…」











すると、
オジサンの考えに
ボスはそれを否定した。












「いいや。
残念な事に
私が操れるのは
たったの一人。

同時に二人以上は
操れんのだよ」











一人だけ…?


それなら何とか
隙を見れば………