霊務3

【悪魔とその片腕─8】







「なんだ……!?
腕が勝手に動く…!」










火鳥の
慌てふためく様子を見た
ボスは、
能力を発動させたまま
答えた。












「私の能力は…
ただの憑依能力だよ。

ただし、
史上最悪のね」











そんな言葉の通り、
操られる自分がいる。









本当に憑依能力が、
ボスの特殊能力らしい。











しかし、
史上最悪とは…?










すると、
ボスは軽く指先を動かし
火鳥に指令を送った。










ボウ……!










その右腕に炎が宿る。








自分では
出すつもりはないのに。











「やれ」











そのボスの一言で、
火鳥は空中に居る里子達に
炎を飛ばした!











「きゃあああああ!!」











里子の悲鳴の後に、
「避けろ―――!!!」
と言う火鳥の声が
聞こえたが、
間に合わない。











目を瞑って、
覚悟を決めたら…












パキパキ!!!










突然、氷が里子を覆う!











ジュワァァッ!!!











炎は里子を
黒こげにする前に、
氷によって阻まれた。










間一髪、
サキの特殊能力で
炎をガードしたのだ