【悪魔とその片腕─2】






久々の寛ぎを、
すっかり堪能した一同。










心機一転!!

あともう一踏ん張り
頑張ろう!!










「残りは2人…

さあ、行くよ。

アタイ達の街を
守りにさ」









サキ筆頭に立ち上がり、
全員が意気込んだ。










やる気十分って事だ。










…すると


どこからともなく
声が聞こえてきた…










「そうか……

遅いと思ったら、
お前達が
07達を倒したのか…」









ゾクン……










その身に覚えがある感覚に、
顔を上げた!










街の中心………








高い電波塔の上に
二つの影を見つけた。










それは……






ボス!!
四獣霊竜騎!










様子を見に来たのだ。









これだけの距離が
離れていても、

相変わらず
低く不気味な声は
風に乗って伝わってくる。










「出たね!親玉!!

行く手間が省けたよ!」










サキは
ギッと睨み付けるが、
それを相手にしなかった。










「フ………

どうやら
倒したのは本当のようだね。

まあいい。

07の捨て駒だけでなく、
四獣霊白虎と玄武が
倒されるのは意外だったが、
この竜騎さえ居れば
問題はない…

我々2人だけで、
生き返らせてもらうよ」











「………」






…と隣で当の竜騎は、
いつものように黙っている