霊務3

【対決!四獣霊!─38】






「月に散り行く者達の、
運命の歯車は止められぬ…

喜びとは何の無縁。

鮮血を捧げ、
悪夢の夜を
終わらせるがいい…」










その言葉に、
一同が振り返った。









「誰だ!!」










火鳥がそう言う先には…


街の路地裏にある
捨てられた椅子に、
腰掛けている
男の姿があった。










「久しいな。

火鳥よ」











「獅死雄?!」











そこには、
白虎の獅死雄の姿が。










先程から、
ずっといたのか?


何の違和感もなく、
街と同化していた。










「……面白い戦いだった…

火鳥……
お前以外に
こんな力を持った者達が
いたとはな…」











獅死雄は
座っていた椅子から離れ、
ゆっくり立ち上がった。










そして、
再びこちらを見ながら
口を開く。











「倒しがいが
あるってものよ…!」










ギンと強い殺気を込め、
一気に霊力が
膨れ上がった。









さっきまで、
穏やかだった
会話はどこに?










空気さえも一変に変える、
そこまでの力と殺気を
コントロール出来ている
この男の力が恐ろしい。










「くっ………

やっぱお前とも戦わないと
いけないか…!」










火鳥はボロボロな体のまま、
手に炎を宿した