霊務3

【対決!四獣霊!─10】






「ハッ……

亀咲ちゃん甘いね。

俺は弁慶の攻撃を
受けていないよ。

さっき吹っ飛んだアレは
炎で作り上げたダミーさ。

普通なら殴った感覚で
すぐ偽物と分かるが、
そこがアンタの能力の弱点。

操っての攻撃だから
分からないだろう」










弁慶に、
意志があるわけではない。










おかしく感じても、
それをご主人に
伝える事はないのだ。










それを狙い、
一旦やられた様に見せての
この奇襲攻撃。










土から生まれた弁慶に
火鳥の炎は効かなくとも、

術者である亀咲には
効果てきめん。










将を射んとせば
先ず馬を射よ。









その言葉通り
生き返った死霊より、
直接術者を叩いた方が
効率はいいだろう。










作戦は見事成功した。











しかし、
まだ傷は浅い。









思った程、
ダメージは受けていない。











「フフ……

やっぱり
アンタも四獣霊ねぇ。

能力の応用も
大したもんだわ」










珍しく褒める亀咲。








かえって気味が悪い